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爆誕の記章〜第4章爆誕の記章を〜

JUGEMテーマ:小説/詩


「爆誕の記章〜第4章爆誕の記章を〜」

  『幸せ(5)』

幸せは、ゆっくりと時を過ぎさせる。
俺は、なおみちゃんと、いつ結婚式を挙げようか考えていた。
子供が生まれてからの方がいいのかな?
スキニーな体に戻して、ウエデイングドレスを着せてあげる方がいい?
それとも、今の幸せなお腹のまんま、まだ見ぬベイビーと一緒に?
わかんないや、決めかねるってもんだ。

Foggyのジュランとして、週刊誌やスポ新にのっちゃうのかな〜???

でも、まぁ、いいや。
俺もこの頃、ファミリーな話題でマスコミに出るのは嫌じゃなくなった。
なおみちゃんと一緒に、何でも分け合えることはむしろ良かった。

「ねぇ、ジュラン、今、すごく大切な時でしょう?私。何したらいいかな?」
「妊娠中・・ってこと?」
「うん。初めての子供でしょう?何をしてあげれるかな〜って。」
「元気で過ごすのが一番じゃない?あと、夫婦仲がいいこと(笑)」
「それだけでいいの?ホントに?」
なおみちゃんは不安そうだけど、それだけでいいと俺は本気で思う。
「だって・・。愛ってパーフェクトなものじゃない?」
「パーフェクト・・。」
「うん。俺達が愛しあっていることが一番大事じゃない?」
「それって・・。今までどうりでいいのかな?」
「そうだよ、間違いないさ?・・・俺は自分の両親がこんなだったら幸せだよ。」
「う〜ん、そうかぁ〜・・・。(笑)」
「こらこら、何考えてんだ〜?一人で!なんでも相談しろよ?」
「うん、ごめん。私って、こんなにも何にもしなくっていいのかなって、不安
になるの時々。」
「じゃあ、たとえばどんなことをするの?」
「・・・妊婦スクール?(笑)ヨガ・水泳・胎教教室????・・・」
「あはは」
「美味しいご飯を作る。そして、食べる!(笑)」
「そうそう、そんなものでいいよ?」
「あはは」
「ねぇ。・・子供には、愛をたくさんあげような?」
「うん。」
「だって、可愛いもんな?」
「うん。」
「可愛いから、考えてしまうんだよな?」
「うん。」
「じゃあ・・おんなじだよ。このままでいこう?」
「うん・・・」

俺は、お互いの不安も全部、愛ゆえなんだと思う。
恋愛だってきっとそうだ。
愛ってものを大切にしたくてその方法がわからなくて、
不安になってしまうんだろう。



      (つづく)

| 小説 | 08:00 | comments(0) | trackbacks(0) |

爆誕の記章〜第4章爆誕の記章を〜

JUGEMテーマ:小説/詩


「爆誕の記章〜第4章爆誕の記章を〜」

   『幸せ(4)』

「風が吹いてくるね・・」
リビングダイニングのカーテンを少し寄せながら、なおみちゃんが言った。
「ああ、気持ちいいね?」
俺は思いのほかさわやかな風にうっとりした。
「のりおがさ、佐藤くんとやってるバンドで新しいアルバムを作るんだけど、
風の音みたいな効果音入れたいって言ってたな〜?」
「全部に?」
「そう!全部にだって!・・それで、廃墟の街を表したり、魔界を表したりしたいって。」
「風、かぁ〜・・。私も、激しい風って嫌いじゃないけど、南風が一番好き。」
「南風かぁ〜・・。いいね。サマー・タイムだね?」
「うん。夏の激しさって嫌いじゃない。」
「なおみちゃん、嫌いじゃない、っていうのが多いんだね?(笑)」
「好きって、特別なんだもん!うふふ。」
「好きって特別かぁ〜。・・・俺もそうかもしれないな〜。」
「あ、ジュランは、好き、の方が圧倒的に多いよ。(笑)」
「うん・・そうかもね。(笑)」
「ママは、なかなか頑固なんだな。似たらだめでしゅよ〜?」
お腹を押さえて笑った。
「あ、うん、そこはね、パパに似ていいからね?」
なおみちゃんも笑っていた。

俺は…、好きなものが多いことにいまさらながら気がついた。

考えてみると、大家くんなんかは、「そう言うのって嫌いじゃないよ?」
とか「俺は、好きだな。」とか、混合型だ。

それに比べて、俺は「好き」が確かに多いし、「嫌い」も多いかもしれないや。

発見が日々たくさんある。
なおみちゃんは、「好き」という言葉をとても大切にしていて、なかなか使わない。
それは、その言葉を出す時は、ウソやお世辞が全くないことを表していると思った。
お互いに、知らない癖や気付かなかったことがたくさんある。

幸せも、その一つだ。・・・・・

今まで、俺はメンバーなんかと分かり会えたりする瞬間がことのほか好きだった。
幸せを感じる瞬間で、俺は一人じゃないと再認識できそうな瞬間だった。
でも、今は、もう、最初っから、一人じゃない。
愛でつながってわかり合っているから、不安もない。
誰かと幸せを感じあえる幸せ…に、気づいた時、幸せに対する価値観も変わった。

同時に不幸に対する価値観も変わった。

世界中の人たちが幸せであってほしくなった。
世界中の子どもたち、
恋人たち、
夫婦、
親子
家族、
…・みんなが幸せって思えるようであってほしい。

やりたい音楽も少しづつ変わってきた。

真実を書いて、愛を送って、満たされた円満な世界が欲しくなったのだ・・・。

幸せってやつは本当におすそわけをしたくなるもんだ。・・・・



        (つづく)

| 小説 | 08:55 | comments(0) | trackbacks(0) |

爆誕の記章〜第4章爆誕の記章を〜

JUGEMテーマ:小説/詩


「爆誕の記章〜第4章爆誕の記章を〜」

   『幸せ(3)』

俺の毎日はブログにもできそうなくらいファミリーな話題で
満ちていた。
なおみちゃんが、買ってくるお買いもの品や、いろいろ考えるインテリアや
毎日のご飯や、2人で笑ったり怒ったりしたエピソードや産婦人科での出来事や
・・・・。(笑)
俺の居場所は、なくなったようでそうでもなかった。
なおみちゃんが「ミュージシャン基地」を作ってくれて(笑)俺は自分の
部屋を確保してそこでクリエイティヴな作業ができるし、考え事もできる。
自分の衣装や普段用の服もそこに置いておける。
時々、しょっちゅう俺はそこに閉じこもり、時を過ごす。
なおみちゃんはと言えば、ダイニングで絵を描いたり、エッチングを彫ったり
していた。どっちにしろ、なおみちゃんも、自分の時間をもてあまさない人で
お互いすごく助かっている。
でも、子供が生まれたら、なおみちゃんに迷惑をかけてしまうことになるだろう。
手が離れたら、・・いいや、なんとか時間を作ってあげたい気がする。
専門学校の方は、結局辞めてしまった。仕方がないとはいえ、途中で申し訳ない。

専業主婦になったなおみちゃんは、可愛い奥さんだった。
歌を歌ったり、楽しい話をしながら、家事をしてくれた。
毎日、いろんな発見をして家事を楽しんでくれている。
俺は、不規則な仕事で帰れない日も、地方の日もあるし、ライブで遅くなる
日もあるけれど、自立したなおみちゃんは自分の時間を持て余すことなく、
いろいろ挑戦したり楽しんだりしていて、その報告が少ししか聞けなくても
充分楽しそうだから、安心している。

かといって、完璧な主婦なわけでもなく、どっか抜けてたりもするし、(笑)
きつきつ感のない自然な感じだった。
たまには、
「ごめん!なんにもない〜〜!!」
と、叫んでたりもする。(笑)

そうなると、俺は、冷凍庫からパンを出し(笑)、美味しいスープの缶を開けたりして
(笑)、手腕を発揮することにもなるし、めんどくさくない時には出かけたりもする。
そうだ、ピザも取るしな・・。

美味しいご飯が待っているときは、食卓が華やいでいてわくわくするし。

一緒にお酒を飲むことは今はできないけど、俺の家は相変わらず、ワインがいつも
たくさん置いてある。

部屋の掃除やトイレ・バスルームの掃除も、相変わらず、俺はたまにする。
なおみちゃんも綺麗好きだけど、たまに俺も好きだからやっている。
「姑のチェック」と俺は呼ばれてて(笑)にこにこしてなおみちゃんはそれを見ている。
「パパはお掃除の天才だもんね?」
とお腹の子に話かけてる。

幸せなんて、風のようにふわ〜っと吹いている毎日のことを言うんだなと思う。
ドラマテイックなことなんて、幸せじゃなくて、幸運っていうんだろうさ?

俺は、玄関に相も変わらず、あのエッチングを飾っている。

家に帰ると、その向こうから、なおみちゃんが顔を出す。
「おかえりなさい〜」
と笑顔で。
それを見るたびに、俺は「桜坂」を思い出し、手を引いてここに来た日に
帰るような錯覚を覚える。

大事な手を握りたくなる。


       (つづく)

| 小説 | 07:52 | comments(0) | trackbacks(0) |

爆誕の記章〜第4章爆誕の記章を〜

JUGEMテーマ:小説/詩


「爆誕の記章〜第4章爆誕の記章を〜」

  『幸せ(2)』

大家くんが、一番喜んでくれた人だったかもしれない。
のりおは、「あの日、ナンパしたのは俺なのになぁ〜?」と
ぶ〜たれてた。(笑)「佐藤くんと2人でショック受けちゃったよ〜」
とも言っていた。(笑)
草クンは、例の芸能人の女の子との結婚もあやふやなまま、
「結構、今の流行りだよね〜?できちゃった婚て・・・」
なんて、さらっと言っていた。
大家くんは、すごく喜んで肩を抱いてくれて、
「ジュランが父親になるのが一番うれしいよ!」
と言ってくれた。
どうやら、お金のない時期に、一緒に暮らしている女の人に
中絶をさせたみたいだ。・・・というか、俺達、ホントに食えなかった頃って
あったんだよな。・・・・
それから大家くんは、父親になることもなく、結婚もせずに、お金を貯めている。

タイミングってちょっとずれるとそれっきりだっていうのは俺にもなんとなくわかる。
「山ワタ子」になら、俺も、同じことをしていただろうし。

愛って・・。
みんなちゃんと捕まえられているのかな?


メンバーに聞きたくてもそれは、口が裂けても言っちゃいけないことだよな・・。


俺達は、また次のアルバムづくりをしながら、また次のツアーに向けて頑張っている。

そういえば、金沢裕美も、もう赤ん坊を産んだんだろうな。
一度、幸也に連絡して、お祝いを持っていかなきゃだな。

自分の世界にはまりすぎて、周りが風景のようにぐるぐる回っていた。

幸せって、人を千鳥足にさせるよ。
そして、なんだか、無防備で少しやなやつにしてしまうかもしれないな。
気をつけなくちゃ。
地に足をしっかりつけて父親になって行こう。
これからは、扶養家族のいる男として、真面目に働いて、その中で精いっぱい
自分らしくあるように頑張らなくちゃ・・と思った。

シラちゃんは、今度は、「骨なし一枚チキン」に凝ってて、(笑)どこででも
スパイスの匂いをさせている。

「フィンガー・リッキン・グッド(指までなめちゃう美味しさ)から、指が汚れない
ペーパーバッグ付きのに革命を起こすなんて、すごすぎるじゃないのよ?!」
あっさり捨てるプライドくらい、いつだって必要〜。。。。シラちゃんは、そう言う。
(笑)
「体脂肪つけずに蛋白質、チキンは体にいいわよ、この時期、マスト・アイテム
だわよ?」
「でも、脂っぽすぎるジャン・・・」
「あら?、これはフィレ肉だもの、大丈夫よ。肉を食えなくなったら最後よ?
この暑さにやられてお陀仏だわよ!」

相も変わらずの、理由づけだ。(笑)

「あんただって、父親になるんだから、・・・。
でも、ま、「羞恥心」のつるの剛士はさ?赤ん坊がいてもアイドル並なんだから〜
あんたも大丈夫だって!」
「そおお?」
「筋肉だけは落とさないでよ?・・それと太らないで?」
「あ〜・・うん。」
「ブログでも始めてみるがいいわ。」
「・・・(苦笑)」

そうだ、そうだ、父親になっても、ジュランはジュラン、セクシーじゃないとね?
俺は、変わるつもりはないよ。
ファッションも今まで通りだし、歌もステージも変わるつもりなんてこれっぽちも
ないさ?

なおみちゃんとの日々は幸せで俺をあまやかせる。

だからこそ、もっとストイックになれるように、みんなに激を飛ばしてもらわなきゃ!



         (つづく)

| 小説 | 09:03 | comments(0) | trackbacks(0) |

爆誕の記章〰第4章爆誕の記章を

JUGEMテーマ:小説/詩


「爆誕の記章〰第4章爆誕の記章を」

   『幸せ(1)』

幸せな日々がやってくるとすごく怖い気がする。
壊れるものをもつと人は恐れるようになる。
壊したくなくて守りたいゆえに、その不安定な
「愛すべきもの」
が、か弱いものに思えてたまらない。

俺は、子供を持てるような未来は見えたことがなかった。
「いつか、赤ん坊を抱いて母に会いに行ける日がくるといいな・・」
というのは、ぼんやりとした空想だったし、本当に来るとは思えなかった。

今までの自分は過去をさかのぼり、幼少期から、「Foggy」になるまでを
回想してきた。
いつもいつも、「山ワタ子」のことでも、あっという間に、自分の記憶を回想に
回してしまっていた。
俺に大事なものなんかないんじゃないかと思うくらい、俺はこだわらなかった。
恋らしきモノもなく、女性を抱いてきて、それが中途半端に当たり前だったから
「愛」を知った自分が「愛する人」と抱き合って、「子供」を作ったこと、
「結婚」を決めたことは…信じられないくらい大きな出来事だった。

なおみちゃんと、結婚した。
結婚式は、まだしてないけれど、先に入籍をした。
俺は同棲は嫌だったから、先に入籍をして一緒に暮らし始めた。
そして、そのうち、結婚式を挙げようと思っている。

出会いから、あっけない時間でこんなことになるなんて結婚の持つ勢いに
はじめて遭遇してびっくりだ。・・・・

仕事に出かけながらも、あの家に、なおみちゃんがいると思うと、不思議に
最初は落ち着かなかった。
でも、だいぶ慣れて、今は普通に戻りつつある。

たまに、なおみちゃんも、まだ目立たないお腹でライブにやってくる。
「危ないからよしなよ?」
と叱っても、ぺろっと舌を出している。
「だって、パパのかっこいい姿、一緒に見たいんだもん。ね?」
と、お腹の子に聞いている始末だ。
やれやれ、やんちゃさんだ。・・・・・

なおみちゃんは今持って俺の大ファンでミーハーだ。(笑)
たまにDVDなんか観て、「かっこいい~!」ともだえつつ、近くに居る俺を忘れて
いることがある。(笑)
そんな姿を見ていると俺はひどく幸せを感じる。

こんなに幸せでいいのかなって思うくらいだ。

抱き合って、笑いあって、一緒にご飯を食べて、一緒に眠って、一緒に目覚めて
そして…おなかを撫でながら、ふれ合って、愛しあって・・・・。

いつか、貪欲な自分が消えそうな気がする。
でも、ライブはますます、激しくなってきた。
俺は…ものすごくいいバランスに今、居る。

激しい愛ではないのに、激しい愛の結晶が生まれてくる気がする。
天から下る、すごい愛の結晶。

それを記すことが生きて生を紡ぐことなのか・・とも思う。

この、おなかの子供を無事にこの世に誕生させ、次の世代を紡ぐことは、俺にとって
ミラクルで、・・・そして、とてつもなく激しい慟哭で衝撃だ。

その日々を記すために俺達は生まれ、親になる・・・・。



      (つづく)

| 小説 | 07:51 | comments(0) | trackbacks(0) |

爆誕の記章〜第3章愛する時〜

JUGEMテーマ:小説/詩


「爆誕の記章〜第3章愛する時〜」

  『愛する時(44)』

マスコミへの発表は、仕方なく事務所がやってくれた。
記者会見というほどのものでもないが、インタビューが入った。

「できちゃった婚ですか〜?奥様はどんな感じの方ですか〜?」
まぁ、そんなありきたりの風景だった。
俺は、ありきたりにはありきたりで、「似顔絵」を書いて行った。
「こんな普通の人です。」
そう表現するのが一番似合っていたし・・・。
写真をいっぱい撮られて恥ずかしかった。
草クンの「婚約パーティ」の時と違うのは、俺がヴォーカリストで、
「スタイル・ピッカー」とかの出演もこなしている話題性のある男だったから
だろうと思う。
「奥様はなんて呼んでいるんですか。」
なんて、くだらない質問も出た。
「ジュラン。そのままです。」
「奥様には、どんなふうですか。」
「普通にちゃんづけで・・」
「お腹のお子さんには名前を考えてたりとかは・・?」
「まだです。そのうちに・・と思ってます。」
「お二人で、将来は音楽を…なんて話も出るんでしょうね?」
「・・いや、そこまでは・・」
「でも、ヴォーカリストになってくれたらうれしいんじゃないですか〜???」


はぁぁぁ〜。・・・ありきたりの質問。


なおみちゃんと俺は、子供の未来なんて話したこともなかった。
ただ、ただ、可愛いね、としか話してないや。
だって、愛しあったら、子供なんて可愛い以外の何者だろう???
なおみちゃんと俺がくっついてできた子供、一つになった命、それ以上に
高揚する事実なんてあるだろうか?・・・・

不思議だね、こんな風に考えたことなんてなかった。


そうなると、俺は、あの父親と母親の子供で・・・・。


いつの日か、赤ん坊を抱いて逢いに行きたい・・と思ったあの日・・・。
俺は、もっと現実的にそれがなった時に、当たり前なんだけど俺自身が、
あの父親と母親の愛の結晶だと気がついた。
2人の出会いなくしては生まれなかった子供。
2人の遺伝子の合体形。

そこに愛はあったのかな・・・。
祈りはあったんだろうか・・。
嬉しかったかな・・・。
それとも、驚いただけだろうか・・。

それでも、産んでくれてありがとう、
今の俺があるから、なおみちゃんと出会えて、子供も作れたんだ、と思う。・・・

愛する時なんてテーマのアルバムを作ったけど、本当にこうなった。
未来の予言書か祈りなのか、俺の書く歌は俺を新しい世界にいざなうもんだ。・・
愛する時、それは本当に過去・未来をつなぐ現在というもので・・・・
愛を中心に置いて、
過去・未来の真ん中の今を生きる時、
人は幸せを作ることができるんじゃないだろうか???・・・・

幸せはここから始まり、過去にも未来にも広がって行く。
愛。・・・なんてすごい力。
愛。・・・なんて強い祈り。
人類はこうして先へ進めながら、新しい命を送り出してきたんだね?


そのすべてが愛でできていれば、どんな不幸も変えて行けるだろうに。

愛する時は、誰にでも訪れるかもしれない。
でも、愛を愛に出会わせるのはなんて難しいんだろう。
チャンスをつかんで、桜坂を手を握って下って行こう。
その先にあるものを手に入れるために。・・・・

愛である自分を作りたい。

俺はアルバムづくりでそれができたと思う。

なおみちゃんは、俺に憧れて、俺を見ることで愛を自分の中に大切に置いた。

音楽と人が出あうように惹きあって出会う愛が、もう一つの愛と繰り広げる
ハーモニー。

愛する時は、愛に出会って愛の感応で始まるんだ・・・・。



      (第3章おわり)

| 小説 | 10:52 | comments(0) | trackbacks(0) |

爆誕の記章〜第3章愛する時〜

JUGEMテーマ:小説/詩


「爆誕の記章〜第3章愛する時〜」

  『愛する時(43)』

俺は、なんとかなおみちゃんの家をクリアーできた。

あっけなくも叱られずに、受け入れてもらえた。

それはそれで不思議な拍子ぬけだけれど・・・・。
でも、これからのことを話し合う時、マスコミ等のことは無視できない。
こちらの家にも迷惑がかかることを話しておかねばならなかった。
それに対しても寛容で、有り難かったが、なんだか申し訳ない気がするのだ。・・

でも、おなかの子供のことも喜んでもらえてよかった。
俺のような外見の、仕事の男が認められて良かった。
考えてみれば、なおみちゃんも似たようなファッションだから、
ご両親も若いし、…有り難かった。

それで、これからマスコミに大々的に出たりするんだろうな〜・・・
ファンの子たちは祝福してくれるかな?・・・・
心配なことも多いし、初めての結婚に、ドキドキでもある俺がいる。

「シラちゃん、向こうのご両親にごあいさつしてきたよ?」
「あ?そう?・・どうだった?反対されなかった?」
「それがさぁ〜・・。思いのほか、好感触でね〜、びっくりしちゃったよ〜」
「そお?!へえ〜、それってラッキーじゃない。よかったね?」
「うん。何かお腹の子のこともすごく喜んでくれて。」
「ああ、初孫さんで、待ってらっしゃったのかもね。」
「まあね。なおみちゃんも結構、年だしね。(笑)・・って俺とそんなに
変わらないけどさぁ〜?・・・なんか、早く嫁に出したかったみたいで。」
「そうなんだ〜。でも、それがこんな男でよかったのかしらね〜?!」
「そう聞いたんだけどさ?・・なんか、なおみの好きな人だったんなら幸せだねって」
「ふぁ〜。すごい話〜」
「ねぇ?」
「ブロマイドと結婚するのよ、きっと。」
「なにそれ!」
「だって〜、それとの付き合いの方がまだ長い人なんでしょ〜???」
「(笑)確かに、そうかも。」
「まあ、いいわ。幸せになるのに写真でも本物でも、そうたいして変わりがないから
あんた、売れていられるんだしね〜???」
「だわな〜?」

俺は、思わず笑ってしまった。
確かにそうかも。
なおみちゃんの人生の中ではブロマイドの俺の方が付き合いが長いのかも
しれないよな〜〜〜???・・そう考えると何か可笑しかった。

「超音波写真・・・」
なおみちゃんが見せてくれた。
「可愛い・・ちっちぇ〜!?」
そこには人間の形をした1.5センチの胎児が映っていた。
「可愛いでしょ?私も可愛くてたまらない。」
「だよな、俺も可愛くてたまらない・・・」
なおみちゃんの体を抱きしめながら俺はその写真をじ〜っと見た。
「冬には生まれて来るんだよな。」
「来年よ」
「でも、そうだろ?」
「うん」
「可愛いな。俺、何でもできる気がする、この子のために」
「私も。」
俺はお腹を撫でてそしてキスをした。
世界で、もう2人きりじゃなくなったキス。
お腹の子も入れて3人でのキス。・・・・・・・

マスコミに出るのはあっという間だった。


     (つづく)

| 小説 | 10:49 | comments(0) | trackbacks(0) |

爆誕の記章〜第3章愛する時〜

JUGEMテーマ:小説/詩


「爆誕の記章〜第3章愛する時〜」

  『愛する時(42)』

「FOGGYのジュラン、できちゃった婚」
そうスポーツ紙に載る前に、なおみちゃんのご両親に
挨拶に行かなくちゃ。・・・・・

「ご両親に会いに行きたいんだけど・・」
俺がそういうと、なおみちゃんは、困ったような顔をした。
「この年になって、なんか恥ずかしいな。」
「え?!でも、俺より3つ年上なだけでしょ?」
「だって・・。20代の初めなら可愛いかもしれないけど、
この年になったらなんだか・・・。」
「ご両親はそんなこと考えないでしょ〜????」
「うん、でもね、きっと言う。(笑)」
「ああ、そんな感じの人達なの?」
「うん。(笑)」
「・・叱られるだろうなぁ〜。大事な娘さんに手を出してはらませたんだもんな。」
「(笑)大丈夫だよ、うちは、私が嫁にもいかないで、って嘆いてたんだもん、
学校に行く時。・・・早く嫁に行けって。」
「そうなんだ?」
「うん」
「あ〜、緊張してきた!!!!」

俺は、初めて、「お嬢さんをください」の前に「お嬢さんをはらませました!」
を言わなきゃいけない男なことに気がついた。
とほほ…これはホントに、ハードル高いや。・・・・
でも、きっといい人たちでいい家なんだろうと信じる。
だって、なおみちゃんの家族だもんな。・・・・


で・・その日はあっけなく来た。


「はじめまして、森本といいます。」
「ああ、ジュランくんね!テレビで拝見してますよ〜」
お母さんが明るく言った。
若々しいロングヘアーの人だった。
「このたびは・・・」
「あ、いいのよ?堅苦しくしないでいいの。主人もそうですから・・」
「あ、でも・・・」
「あ、ジュランくん?!待ってたよ〜!テレビ見ましたよ、僕も〜」
「あ、どうもありがとうございます」
「ジュラン、入って。」
なおみちゃんが、玄関口から家に招き入れてくれた。

お父さんもロングヘアーで若かった。ここの家はみんな若い。

「失礼します。こんな仕事をしているもので・・マナー違反があったら
ご勘弁願います。」
俺がぺこりと頭を下げるとみんな微笑んだ。
「いいですよ〜、いつものしゃべり方で。ね?」
「ああ、気にしないでください。」
「ジュラン、うちは大丈夫だよ?」

…・・でも、ああ、緊張の瞬間だ。

「早速ですが・・。このたび、お嬢さんと結婚させていただきたく思いまして
こうしてお伺いさせていただきました。・・・・
お嬢さんは、今、お腹に僕の子供がいます。幸せに産ませてあげたいと思っています、
そして、いい家族になれれば、と考えております。」

「まあ、・・・おめでた?!」

「子供が?・・・・」

「あなた、なおみに赤ちゃんが」

「ああ、びっくりしたな・・・」

「パパ、ママ・・・ごめんね。そういうことなの。」

「いつから?」

「ずっと私がファンだったの。ある日、出会ってね?」

「こんな子でよかったですか?」

「本当に、この子でよかったのかしら?」

「うん、もう!・・それで、急速に親しくなることがあって・・・

愛しあうようになって・・・。あ、私は嬉しいと思って、それで

産ませてもらうことになったの!!」

・・話はこんな風にトントン進んだ。・・



      (つづく)

| 小説 | 10:06 | comments(0) | trackbacks(0) |

爆誕の記章〜第3章愛する時〜

JUGEMテーマ:小説/詩


「爆誕の記章〜第3章愛する時〜」

  『愛する時(41)』

山ワタ子あたりから、ずっと恋愛を真面目に考えることもなく
その女の人生を見てきたような気がするいくつかの出会いと別れ。
女がいない生活長し、で色の足りないミュージシャンだった俺の近年。
初体験のゆがんだ記憶、実家に帰れない暮らし、母親に会いに行けないまま
だったいままでずっと。

でも、ついに、子供を抱いて、母親に会いに行けるかもしれない日が近づいた
気がした。・・・・・

メンバーはなんていうだろう。
草クンと俺の関係はどうなるんだろう?
音はもう流れてこないんだろうか?
おかしなことは起こらなくて済むだろうか。・・・・

なおみちゃんが俺の妻になって、可愛い赤ん坊ができて幸せな結婚をする。
それが、俺の今までとこれからをどう変えてくれるのかわからないけど
「幸せにしなくっちゃ」とだけ思う。
可愛い大きな二つの目が2つ、俺を見ている気がした。

シラちゃんに電話した。
「できちゃった婚することになっちゃった・・。」
「え?!あんた、本気?!」
「うん。あとは頼むよ〜!」
「・・・。そう。そういうことならね。思い切って仕切らせてもらうわ。
あんたとあの子のマスコミ対策と事務所対策、任せてもらおうじゃないの!」
「シラちゃん・・」
「草クンのようなことにはならないんでしょうね?お互いの気持ちなんでしょ?」
「うん。」
「じゃあ・・、もう心配しないでいいけど、詳しくいろいろと情報をもらわないとね
?!・・出会いとかなれそめとか、話してちょうだい?・・って知ってるのよねぇ〜?」
「うん。何かね〜、うまく言えないかな〜?カッコ悪いもんね。(笑)マーキーの
店で出会って次が居酒屋で、メンバーがナンパしたなんてさぁ〜???」
「もう!・・・うまいこと言い繕ってあげるわよ、この際!」
「頼むよ〜?・・って俺も記者会見するんでしょ?」
「たぶんね。スポーツ紙とかにもいろいろ書かれるしね。でも、しろうとさんで
一般人ってことで通すけど。」
「ああ〜。できちゃった婚かぁ〜。。。俺、なんて言おう?(笑)」
「その前に、向こうのご両親とか自分の両親にちゃんと報告して?」
「あ!それを忘れてた!自分は置いといて、向こう様ね?・・・ああ。」

シラちゃんと話したあと俺はあわてた。
そうだ、なおみちゃんの家に行って、ご両親にこれまでの経緯やら妊娠の報告
やらして、オーケーをもらってこないといけないんだ・・。


考えたら、ハードルは結構高かった。・・・・


      (つづく)

| 小説 | 10:38 | comments(0) | trackbacks(0) |

爆誕の記章〜第3章愛する時〜

JUGEMテーマ:小説/詩


「爆誕の記章〜第3章愛する時〜」

  『愛する時(40)』

可愛い赤ん坊に恋したまま、俺の毎日はどこまで続くんだろう?

答えを出してしまわないと。・・・・・

本当に、なおみちゃんは、堕胎してしまうんだろうか?
本当に、何事もなかったように俺は人気商売を続けるんだろうか?
でも、急に子持ちになって、「できちゃった婚」しちゃうのもどうなんだろう?
何を迷っているのって、まだ、早すぎる二人の関係だろうか。
俺は、…別にいいんだよな、結婚したっていいんだ。子供を産んでもらっても、
きっと暮らしていけると思うんだ。
なおみちゃんは、俺とおんなじきれい好きで、芸術関係で、ご飯作りのセンスも
おんなじくらいいい感じだから、きっと一緒にやっていけると思う。

だから…できれば、堕胎なんてやめても欲しい。

ただ、大人の女としての、なおみちゃん自身の選択として、今、産みたくないなら
産まないで行く選択も持ってかまわないとは思う。
妊娠したからすぐ母親になって…なんて、学生さんにいっちゃあいけないよな。

それでも、俺が、マイホーム・パパで子煩悩な夫になれるかと言われれば、自信が
あるわけじゃあなかった。だって、そうだろ?・・・俺みたいなやつだもんさ?

握手疲れをした手は、サイン疲れもしていて、なんだか、じ〜んとしていた。


「病院行った?」
なおみちゃんに電話した。
「うん、行ってきた・・。2か月の終わりだって。」
「やっぱり、できてたのか〜?」
「うん。超音波写真貰っちゃった。」
「可愛いだろ?」
「うん、すごく可愛いよ」
「つわり、きついの?」
「うん、ちょっとね。あんまりひどくなったら入院だって。」
「え・・」
「うん。」
「堕ろさないの?!」
「・・・うん。」
「じゃあ、産むんだ?!」
「・・うん、そうした。」
「じゃあ、結婚しよう?」
「・・・うん、そうしたい。」
「俺と、結婚して子供産んでくれるの?」
「・・・うん、そうしたい。」
「・・馬鹿、心配したじゃん!」
「・・・可愛いから。すごく可愛いの超音波で見たら。」
「だろうな?」
「そしたら、堕ろしたくなくなっちゃって・・・ごめんね。」
「なんで謝るんだよ〜!?俺はいいって言ったじゃん!!」
「嘘、ついちゃった。結局、約束守れなかった。」
「勝手に決めたことだろ〜?約束じゃないジャン!」
「…いいの、ホントに?結婚なんて」
「いいさ、俺は…そのお腹の子が可愛いんだもん!」
「ありがとう」
「俺達きっとうまくやっていけるよ?」
「そうかな・・。大丈夫かな・・。」
「大丈夫だよ、きっと幸せになれるよ!」

俺は、まだ見ぬ、目の大きな赤ん坊をもう肩車してる気分だった。

これから、俺達は、結婚して夫婦になって、歴史を刻んでいくんだな・・。
人気商売・・・。

どうなろうと、俺は、結婚して家庭をもつ気持ちになっていた。
愛なんてわからないくらい、べたべたしただけの日々だかも知んないけど、
桜坂の日から、さして経ってないのにもかかわらず、俺の中では、家族に
なってもかまわない大切な人になおみちゃんはなっていて、でも、
それ以上に、「愛の結晶」が可愛くてたまらなくて、・・・・。

これはきっと、叶えていい出会いなんだと思った。マジで、本気で。・・・・


        (つづく)

| 小説 | 10:42 | comments(0) | trackbacks(0) |

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